今更でござんすが、
PHPにおける「short_open_tag」の設定って意識したことあります?
正直、私ないんです。
常にViewの中ではHTMLタグのなかに普通に
<?= $value; ?>
などと書いておりました。これがエラーになったこともありません。
最近、とある顧客用の開発環境を、新たに覚えたVirtualBox + Vagrantを使って構築し直しました。ローカル開発環境ですね。
そこへ本番環境のソースを移植。なんと!
全画面エラーです。最初何が起きたのかわからず、目が点。
よく見ると、画面に<?= $なんちゃら;?>というのがたくさん表示されている。
もしや、と思い、ひとつを<?php echo $なんちゃら;?>に書き換えてみると、そこだけちゃんと表示されます。
マジか!とりあえずツール上で一括置き換えで、すべてのスクリプトレットを書き換えて無事動くようになりましたが、ん?ちょっと待てよ、と。
で、ググって出てきたのがshort_open_tagです。これがOFFになっていると省略形が使えない、とのこと。知らなかった。
で、更に調べてみると、どうやら省略形は確かに短く書けるメリットもあるが、基本は省略せずに<?php 命令;?>と書くことが推奨されているようです。
そもそもなぜ存在するんですかねー、phpの三文字が省略できたからなんだというのでしょう。iniファイルを見る手間もあるだろうし。
というわけで、これからは<?php echo $なんちゃら;?>と書くようにします。
本書は時間術の本です、と著者もおっしゃっています。
確かに時間を有効に使うために著者が行なってきたノウハウが詰まっています。
それよりも、著者の経験談が面白い。マイクロソフトの内幕なども少し見えてそちらが楽しいです。つまり、読み物として面白い。
時間術について言えば、特に革新的というわけではありません。偉人が等しく持っている姿勢をこの方も持っている。
私自身は時間の使い方が目を覆うほど下手くそで、それこそ人生の大半を無駄にして過ごして来た感がありますが、今、それについてどれだけ後悔があるかというとそうでもない。ないこともないですが。
そもそも、この歳になって、「効率的な生き方」というものについて懐疑的になってきているところでもありますし。
ただ著者は、楽しめ、と言っています。これは真理だと思う。
しかし、また一方で「楽しめない状況」もまた貴重な時間だと思うようになりました。
むしろこちらが大事だなーと。楽しめない状況を耐えるのは辛いですが、その時間にもちゃんと意味がある。これはあとになると必ずわかる。
もしかしたらこの、楽しめない時間がある意味が先にわかっているか、あとにならないとわからない人か、で偉人、凡人の差はできているかも知れない。
本書の中でタスクリストの重要性に触れています。これもすべての偉人が持つ習慣と言っても過言ではないほど。
しかし、あなたは偉人になりたいか。タスクリストが重要になるかどうか、そこから考えないといけないかもしれません。凡人の何が悪いのか、です。
もしも、「やりたいことが出来ていない」と感じているならば、役に立つかもしれません。
タスクリストを含め、あらゆるメモを取ること、これも偉人たちの持つ習慣です。
しかしこれも、「何かの役に立てよう」という目的を持って始めると続かないかもしれない。たいていは役にたたないからです。
メモを取ること自体が楽しいことだ、ということに気がついたら続きそうですね。
役に立つか立たないか、なんていいんです。
そんなことを思いながら読了しました。
ノウハウ本はお説教臭くなってくるとつまらなくなります。本書にも若干そういう部分があります。でも著者の経験を赤裸々に綴ってくれると、それは面白い。
特にこの方は面白い。素敵な人だな、と思います。