とても漠然としていて、具体的にどういうことになるのか、分かってはイないのですが、ある疑問というか、杞憂であればいいな、と思うことが、自分の高校時代を振り返って思い出されてきます。
高校1年のとき、「柔道」が必須教科でした。
男子校だったので、クラス全員でやるわけです。
高1の男子の柔道となると、個体差はかなりなものがあります。
中学時代柔道部でそのまま柔道部に入ったクラスメイトもいるし、柔道ではないがレスリング部のような連中もいます。
格闘系でないにしても登山部やサッカー部のように足腰が鍛え上げられた連中もおり、しかし、大半はもやしっ子みたいなものです。
ぼくはそのもやしっ子クラブの一員でした。
柔道の稽古には乱取りと呼ばれる、二人一組で、試合さながらに技の掛け合いして闘う方法があります。
ある日、クラスの柔道部の子と、ぼくはセットになってしまった。私はもやしっ子クラブでしたので、相手には油断があったでしょう。それとタイミング。
技の名前は知りません。自分の右足の裏を相手の左足の膝小僧あたりに当て、同時に右手で、相手の左手の袖を引くのです。
たまたま、相手の体重が左足に乗っているときになんのまぐれか、相手の身体が弧を描いて宙を舞いました。
絵に描いたように背中から落ちた柔道部の彼が、屈辱で顔を朱に染め、肩が盛り上がって今までと違う形相で組み合って来てからは、必死で逃げました。
その必死に逃げる動作をしながら、「この授業ってなんか意味あんのかぁ」と情けなく考えていたのです。
プログラミングは中途半端にやっても楽しみにさえ繋がらなかったりします。
今も高専の非常勤講師をしていますが、たくさんの生徒にプログラムの面白さを伝えるのはたいへんです。
それを生業にしている自分でさえ、その人数に負けそうになります。プログラムの学習は、基本は徒弟制度ではないが少人数で、親方の元へ詰めて学ぶのが良い。