VIMは、昔はVIという名前でUNIX系OSに搭載されており、
それが進化して現在ではVIMが標準でしょう。
現在主流のモードレスエディタよりも敷居が高く、
入り口で戸惑います。
しかし、中毒性がとても高く、指が馴染んでしまうと
モードレスエディタが歯がゆくて仕方ない、という特性が
あります。筆者も完全に中毒で、使用するIDEもすべて
プラグインなどでVIMモードで使えるように手を加えて
しまいます。
VIMはそれだけで本が一冊で足りないほど機能が豊富です。
が、ある程度の機能を知れば、それ以上はご本人の趣味趣向の
問題だと思うので、この連載では必要最低限の使用方法しか
触れません。それだけでも十分便利で、省エネで、指が楽ちん
です。
最初はモードを切り替えるのが煩わしく感じるかも知れません。
そこが無意識化に入り込んだらもう中毒から逃れる術はないでしょう。
Windows環境では香り屋さんのVIMが有名です。
KaoriYa VIMでググればすぐに出てきます。
一番上のリンクをクリックすると、
ダウンロードのところに32bit版と64bit版のリンクがありますね。
ご自身の環境に合わせてどちらでも構いません。
分からない時には32bit版を選択しておけば間違いはありません。
Windows10であれば設定->システムのバージョン情報を見ると
確認することができます。私の環境は64bitです。
もっとも、Windows10に32bitがあるのか知りませんが。。
この連載で使用する分にはどちらでも大差ありません。
サクラエディタのときと違うのは、ここでダウンロードされるのは
インストーラではありません。zipファイルがダウンロードされます。
zipファイルを解凍します。
ファイルを右クリック->すべてを展開 を選択します。
こんな感じでフォルダが作られます。
このフォルダ、名前が長いので取り回しが良くありません。
フォルダの名前を「vim」と短くしてしまいましょう。
そして、「vim」フォルダごと、Cドライブ直下に移動させます。
このvimフォルダの中には「二つのvim」が入っています。
gvim.exeとvim.exeです。
どのように違うか、起動してみます。
まず、gvimから。
windowsのデスクトップアプリとしてvimが起動します。
windowsアプリとして使えます。これはこれで便利です。
筆者も今でもよく使います。
ではもうひとつのvim.exeはどうでしょうか。
これはwindowsのコマンドプロンプト上で実行されているvimの
画面です。
コマンドプロンプトは、一般のPCユーザではあまり縁がない
画面です。通常のwindows画面がアイコンをクリックして
フォルダを開いたり、アプリを立ち上げて複数のウィンドウを
並べて作業するグラフィカルな作りになっているのに対し、
コマンドプロンプトはキャラクタベースで、すべての命令を
文字列で与えます。アプリの起動も文字列で行います。
フォルダ(ディレクトリとも呼びます)の移動も文字列の命令で
行います。
この連載の最初の部分ではどちらかというと、
このコマンドプロンプト上で動くvimを使用していきます。
項をあらためて、使い方と、起動しやすくするための設定を
行います。