前回のアップから半年経っています。
この半年間、私は目にモノモライ!
失礼、目まぐるしい!生活の激変を現在も継続中です。
3月、プログラミング専門の塾をオープンしました。
4月、産業技術高等専門学校でプログラミングと情報工学の非常勤講師を始めました。
ちらっと宣伝。
始めました、って屋台でも引くように簡単に言ってますが、なにせ計画を立てるという能力を放棄してますんで、行き当たりばったりで始まったこれらは迷走に迷走を重ね、そこらのコメディなんぞ及びもつかないほど、「傍から見れば」面白かったはず。
本人は目にモノモライ!、失礼、死に物狂いですよ。
元々、目にモノモライ!、失礼、目にモノ見せてやる!
という気概すらも希薄な質なので、そこへもってきて金なし計画なしアイデア、はちょっとだけある、という状況で何か新しいことを始めるというのは、これは勇気とはいいません。
あ、ついでに私、勇気もありません。超ド級の小心者です。
これだけないない尽くしの私が、常に何かこう、やらかしてしまうのは、多分、唯一私が持っている武器、「好奇心」のなせる業です。
半年ぶりなので、あらためて、このブログに何を書いていこうとしているかを、書き留めておきましょう。ふたつ、あります。
ひとつは、一プログラマとしての研鑽を記していきたい。
もうひとつは、書評です。あ!、こんな言葉使うと偉そう!
読書感想文です。言い直します。
で、本日は、表題にもした「戦うプログラマ」です。
マイクロソフトのWindowsNT開発のノンフィクションと言いましょうか。
ビルゲイツ自身はそれほど登場しません。
実際にNTの開発に携わったたくさんのプログラマが登場します。
プログラマであれば、かなり読み応えがあります。
高度成長期の日本のサラリーマンのように、シアトルで激務に励む200人以上のプログラマ達。
長時間労働、休日出勤当たり前。
人を育てる?そんな暇はねぇ死にたくなかったら自分で泳げ、
泳げない奴は溺れろ。
そんな殺伐とした開発現場で、鬼軍曹カトラー率いるプログラマ軍団が、数万数十万数百万のバグ、矢継ぎ早に持ち込まれる機能追加要望と血みどろの死闘を繰り広げる物語です。
プログラマなら誰もが知っている、あの「死の行進」デスマーチ。
身につまされながら読んでいくなかで、
「ん?」
と思うことがありました。
自分の身の上と重ね合わせながら読んでいたのですが、
彼ら(登場人物達)は、この目にモノモライな状況のなかで、
ちゃんと「休暇」を取り、日々の中にも「息抜き」の時間を取っているのです。
オフィスに簡易ベッドを持ち込み、月に一度しか帰れず、家族やガールフレンドやボーイフレンドとギクシャクしてしまうような過酷な生活を送りながらも、人それぞれ、スカッシュをしたり、空手道場に行ったり、剣道をしたり、そういう時間を放棄していないんです。
ここが違うな、と思いました。
今年に入り、僕は音楽をほとんど放棄した状態になっていた。
日々の重圧に圧し潰されていたんです。あ、今もですけど。
この本は、「こういうときこそ、大切なものを中断してはいけない」
ことに気付かせてくれました。
頭のどこかでは分かっていたんです。分かってはいたんだけど
消し飛んじゃう。よっぽど強固に心しておかないと、消し飛んじゃう。
しかしまぁなんとまぁ、綿密な取材が敢行されています。